ネットでの音楽活動をする上で、音楽配信サービスは重要なツールです。
しかし、現在そのサービスは数多く存在し、どれが自分に合うかを探すのも初心者には大きな問題です。
今回は、私が初めて音楽配信サービスで利用した、日本の「 Frekul(フリクル)」というサービスを説明します。
こんな方におすすめ
- 音楽活動を始めたいが方法がわからない人
- 自分の音楽を広めたいと考えている人
- 自分の曲を配信したいと考えている人
Frekulとは何か
Frekulとはアーティストの音楽活動をサポートする「バーチャル・プロダクション」というコンセプトのWEBサービス。
オリジナル曲を作って活動しているアーティストをさまざまな機能を通してサポートしてくれます。
Frekulは2011年設立した株式会社ワールドスケープという会社が運営しています。
私がFrekulを利用する理由にもなったのですが、バンドマンが運営に携わっている。アーティストに寄り添う考えを示してくれます。
登録アーティストは2万組を超え、登録曲数も12万曲超。
曲のアップロードなどの操作画面もシンプルで使いやすいので、初心者でもスムーズに曲配信の手続きがおこなえます。
また、「マネージャー」「事務員」などのキャラクターがおり、会話形式でアドバイスもしてもらえます。
どうしてもわからないことがあり、問い合わせをしたこともありますが、迅速で丁寧な回答をいただけました。
Frekulでできること
Frekulでは音楽配信はもちろんのこと、そのほかにも活動に役立つツールが用意されています。
音楽配信サービス
配信先
- iTunes Store / Apple Music(Apple)
- music.jp STORE(MTI)
- oricon ME!(oricon ME)
- Spotify(Spotify)
- KKBOX(KKBOX)
- うたパス(KDDI)
- レコチョク(レコチョク)
- mora(レーベルゲート)
- Media Do(Media Do)
- LINE MUSIC(LINE)
- AWA(Avex、サイバーエージェント)
- SMART USEN(USEN)
- dwango.jp(ドワンゴ)
- OTOTOY(オトトイ)
- Rakuten Music(楽天)
- mysound(ヤマハ)
- DEEZER(Deezer)
- 着信★うた♪by KONAMI(KONAMI)
- Gracenote(Gracenote)
- Shazam(Shazam Entertainment)
- YouTube Music(YouTube)
- PlayNetwork(PlayNetwork)
- Tencent(TENCENT MUSIC ENTERTAINMENT)
- NetEase Music(NetEase Cloud Music)
- JOOX(Tencent Mobility Limited)
- FLO(Dreamus Company)
- TuneCore(TuneCore Japan)
中には曲が無料で視聴でき、広告収益が還元されるタイプのものもあり(SpotifyフリープランやYouTube Musicなど)
アルバムアーティスト名はアルバムごとに設定できます。
Simple BGM
Simple BGMとはスマートフォンやタブレットにダウンロードするだけで使える、BGMアプリ。
JASRACなどの著作権管理団体に申請する必要なく、BGMとして店舗やオフィスで音楽が流せます。
Frekul登録者であれば、Simple BGMに楽曲を登録することができます。
売上の一部はアーティストに還元される仕組みになっています。
注意点としては、インストの曲になります。
カラオケ配信サービス(有料)
全国のJOYSOUNDで自分の曲をカラオケに登録することができます。
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あなたの曲、JOYSOUNDに入れませんか?カラオケ配信サービス | Frekul(フリクル)
配信実績5000曲突破!5分で終わる簡単手続きで、あなたの曲をJOYSOUNDに。管理費・更新費は永年無料。
frekul.com
スマートオーディション
従来の応募するオーディションではなく、Frekulに曲をアップするだけで、音楽業界にマッチング。
提携先にはソニー・ミュージックアーティスツやキングレコードなどがあります。
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スマートオーディション | Frekul(フリクル)
ソニー・ミュージックアーティスツ、ヒップランドミュージックなどのレコード会社・音楽事務所とあなたがマッチングされます。バンド、シンガーソングライター、作曲家、トラックメイカーなど募集中。
frekul.com
Super Dolphin(有料)
第一線で活躍、国内の有名アーティストの実績もある、編曲家に編曲を依頼できるサービス。
料金は一律88,000円
通常ですと1曲20万はかかると言われているので、価格としては決して高いというわけではありません。
もっと安値で受注するフリーの編曲家もいますが、実績から言ってもクオリティを求めるならばこのサービスを利用する価値はあります。
サイトでは楽曲も聞けます。
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Super dolphin - プロフェッショナル編曲チーム
Super dolphin(スーパードルフィン)は、あなたのメロディを最高に引き立たせる編曲家チームです。
superdolphin.frekul.com
デメリット
Frekulでのデメリットについて
配信開始日に時間がかかる
他の配信サービスでは申し込みから数日で公開されますが、
Frekulでは、申し込みから約50日以内に配信開始になります。
活動が盛んな場合、急遽のリリースはできませんが、この日数を理解した上でのスケジュールを組むようにしましょう。
収益率は60%還元
有料の配信サービスが多い中、無料で配信手続きができるよいうこともあり、収益還元率は60%と結構低めです。
ここが一番のネックと思うかもしれませんが、サポートであったり、配信までの手続きや他のツールを考えると初心者には非常に使いやすいサービスです。
音源ファイルがmp3
音源ファイルの形式は以下の通り
mp3形式、20MB以内のみアップロード可能。
44.1kHz/16bitを推奨
配信音質に関しては公式でこのように記されています。
mp3をwav形式に変換して各配信先に納品されるため、CD音質などと表示される場合があります。
その他、各配信先で配信に適した形に変換されるため、音質が変わることがあります。Frelulヘルプより引用
他のサービスはwavにも対応していますが、Frekulではmp3を用意する必要があります。
Frekulを使うポイント
いろんな配信サービスを使ってみましたが、Frekulのメリットとデメリットについて使ってみた感想を踏まえ説明します。
Frekulのメリット
- 無料
- 登録や手続きがわかりやすい。簡単
- サポート問い合わせで対応してくれる(経験あり)
- 運営がアーティストという安心、信頼
はじめての音楽配信や、初心者には還元率は低くてもトータルでFrekulはおすすめです。
Frekulにないサービス(リンクシェアなど)は自分で他のツールを使えばなんとかなります。
でも正直、Frekul以外を使うようになった理由はデメリットで説明した
デメリット
- 配信までの日数がかかる
- 還元率が低い
- mp3
この3つです。
ただ、Frekulを利用してみて、その後活動がライブをやるなど他の要素も増えたので違うサービスを使ってみました。
デメリットについては無料なので仕方ないと思いますし、他のサービスですと、問い合わせに関しては対応してくれる確率だけでなく返信をくれる率も低いです。
この点が初心者には怖いところですし、Frekulは対応が良かったので安心して使えました。
配信停止や削除はできますので「まず使ってみたい」という方には良い入口だと思います。